アプリケーション(iManage v2 APIではアプリ とも呼ばれます)とは、iManage WorkのデータにアクセスするためにiManage Workに統合されるソフトウェアパッケージ、またはiManage Workクライアントアプリケーションの機能を拡張するソフトウェアパッケージのことです。

これらのアプリケーションはiManageまたはサードパーティベンダーによって開発されます。たとえば、ドキュメントを比較するためにアプリケーションを使用する会社があるとします。そのアプリケーションは、ドキュメントを比較するためにコンテキストメニューをドキュメントに追加することで、iManage Work機能を拡張できます。社内に開発要員がいる場合は、社内開発要員が組織向けのアプリケーションを開発することもできます。たとえば、イントラネットがあり、イントラネット内でユーザーの最近のドキュメントを表示したい場合は、開発要員がiManage Workのコンテンツにアクセスするアプリケーションを作成できます。これらのアプリケーションを特定のユーザーのみが利用できるように、セキュリティ設定を定義することもできます。

この機能を使用して、以下のタイプのアプリケーションを管理できます:

  • iManageアプリケーション:これらのアプリケーションはiManage Workクライアントアプリケーションで利用可能です。たとえば、iManage Work Desktop for Windows、iManage Work Email Management for Gmail、iManage Work Desktop for Mac、Mobility for iOSなどです。
  • サードパーティアプリケーション:
    • iManage Workとやり取りするスタンドアロンアプリケーション。APIを介して情報にアクセスするだけで、そのUIは変更しないもの。たとえば、ユーザーの動作を理解するために、iManage Work内のドキュメントの監査レコードを追跡および分析するアプリケーションです。
    • 以下のアプリケーション内でコンテキストメニューまたは新しいパネルを提供することで、iManage機能を拡張してUIを変更するアプリケーション:
      • iManage Work
      • iManage Work Desktop for Windows
      • iManage Control Center

詳細については、以下のトピックを参照してください。

  • 編集オプションを使ってアプリケーションの構成詳細を編集する。

認証

iManage Workは、iManage Workと統合する、またはその機能を拡張するアプリケーション向けにOAuth 2.0認証フレームワークをサポートしています。以下は、OAuth 2.0の利点の一部です:

  • 認可のためのオープン標準で、だれでも実装できます。
  • ユーザーの資格情報を保護しながら、認可およびiManage Workへのアクセスを簡素化します。
  • iManage Workとほかのアプリケーションとの間の情報共有を標準化および保護します。
  • HTTPS上で動作し、ユーザー資格情報ではなくアクセストークンを使用することでアプリケーションを認可します。クライアントアプリケーションはこのトークンを取得してから、ユーザーの代わりに接続要求を行います。

iManage Workに対してカスタム開発するには、APIがクライアントアプリケーションとして登録されている必要があります。開発者は、iManageで認識されているこれらの登録済みクライアントアプリケーションを介してのみカスタマイズを追加できます。これは、Facebook APIを使用する場合と似ています。Facebook APIをアプリケーション内で呼び出す場合、Facebookはアプリケーションを認可済みクライアントとして識別する必要があります。そのため、アプリケーションはFacebook上で登録済みクライアントである必要があります。同様に、iManage内でも、iManage Control Centerのアプリケーション機能を使用して、これらのアプリケーションが管理者によってiManage Workに登録およびアップロードされている必要があります。iManage Workに接続するアプリケーションは、OAuth 2.0認可フレームワークを使用して認可されている必要があります。

iManage Workに接続しないアプリケーションは、認可は必要ありません。たとえば、 案件ID、案件名、custom1、およびcustom2 などの案件プロパティをiManage Workから読み取って、アプリケーション内で それらを表示したり使用したり するアプリケーションです 。アプリケーションは、コンテキストメニューから呼び出されると、認証プロセスを完了することなくアプリケーションコンテキストからそれらのプロパティにアクセスできます。このアプリケーションは、iManage Workのデータにアクセスするだけでよく、認証は必要ありません。

NOTE:

アプリケーションを登録および保守する管理者は、OAuth 2.0認可フレームワークの基本的な知識を持っていることが前提となります。iManage Work認証を必要とするアプリケーションを構築する開発者は、OAuth 2.0認証に関する詳細な知識が必要です。

コアアプリケーションとよく使用されるアプリケーション

いくつかのアプリケーションはコア機能を提供し、iManage Control Centerに自動的に追加され、新しいiManage Work環境がプロビジョニングされると有効になります。組織とユーザーのニーズに合わせて、必要なすべての追加iManageおよびサードパーティアプリケーションを追加し、有効にする必要があります。詳細については、アプリケーションの有効化または無効化を参照してください。

よく使用されるアプリケーションを、以下のリストに示します。自動的に追加され、有効になるアプリケーションは*で示されています。

NOTE:

  • 以下のリストは網羅的ではありません。追加し、有効化するiManageおよびサードパーティアプリケーションを決定する際は、組織のニーズを考慮してください。
  • Control Centerへの管理者アクセスに必要なControl Centerアプリケーションを無効にすることはできません。

  • Control Center *
  • Work Web *
  • Work for Windows(iwSingleton)*
  • iManage非統合ハンドラー *
  • Work for iOS *
  • Work for iOS(エンタープライズ)*
  • iManage Drive
  • iManage Gmail *
  • Work for Mac *
  • Word *
  • Excel *
  • PowerPoint *
  • Outlook *
  • Visio *
  • DeskSite *
  • FileSite *
  • Adobe Acrobat *
  • Adobe Acrobat Reader *
  • Security Policy Manager
  • iManage Link Handle((iwlnrl)*
  • Microsoft Project *
  • Go!Drive Extension
  • iManage Refile Service *
  • Archive Manager *
  • Workspace Generator *
  • Workspace Generator Console *
  • iManage Share Agent

アプリケーションの有効化または無効化

ユーザーが使用できるのは、iManage Control Centerに追加され、iManage Control Centerで有効化されたアプリケーションのみです。そのため、お使いの環境でアプリケーションを機能させるには、iManage Control Centerでアプリケーションを追加し、有効化する必要があります。詳細については、アプリケーションパッケージを追加を参照してください。アプリケーションが無効化されると、ユーザーはそのアプリケーションを使用できなくなります。

新しいiManage Work環境がプロビジョニングされると、いくつかのアプリケーションはコア機能を提供し、iManage Control Centerで自動的に追加され、有効になります。詳細については、コアとよく使用されるアプリケーションを参照してください。

Single application(単一アプリケーション)

このオプションは以下で利用可能です:

  • リボンバー:アプリケーションを選択するとリボンバーにこのオプションが表示されます。
  • ケバブメニュー:各アプリケーションの隣にあるアイコンを選択します。
  • コンテキストメニュー:アプリケーションを右クリックすると、このオプションが表示されます。

上記オプションのいずれかを使用して、それに応じて有効または無効を選択します。

Multiple applications(複数アプリケーション)

アプリケーションの隣のチェックボックス、リボンバー上のチェックボックスを順にチェックし、アプリケーションを有効化またはアプリケーションを無効化を選択します。

セキュリティ詳細を編集

このオプションは以下で利用可能です:

  • ケバブメニュー:各アプリケーションの隣にあるアイコンを選択します。
  • コンテキストメニュー:アプリケーションを右クリックすると、このオプションが表示されます。

上記オプションのいずれかを使用してセキュリティを選択します。セキュリティを編集ダイアログボックスが表示されます。以下のセキュリティオプションを編集して保存を選択します。

セキュリティオプション

詳細

すべてのユーザー

すべてのユーザーがこのアプリケーションにアクセスできます

カスタム

特定のユーザーがこのアプリケーションにアクセスできます

構成詳細を編集する

このオプションは以下で利用可能です:

  • ケバブメニュー:各アプリケーションの隣にあるアイコンを選択します。
  • コンテキストメニュー:アプリケーションを右クリックすると、このオプションが表示されます。

上記オプションのいずれかを使用して編集を選択します。構成を編集ダイアログボックスが表示されます。以下の構成フィールドが一覧表示されます:

詳細

名前

アプリケーションの名前

詳細

アプリケーションの説明

APIキー

APIキー

APIシークレット

持っている場合は使用できます。生成する場合は自動生成を選択できます。

パブリッシャ

iManage LLC

ウェブサイト

ウェブリンク

メール

メールID

これはドロップダウンリストであり、以下の2つのオプションがあります。

  • ウェブ:ウェブ上のアプリケーション
  • ネイティブ:ネイティブアプリケーション

外部アプリケーション/拡張を削除する

Single application(単一アプリケーション)

このオプションは以下で利用可能です:

  • リボンバー:アプリケーションを選択するとリボンバーにこのオプションが表示されます。
  • ケバブメニュー:各アプリケーションの隣にあるアイコンを選択します。
  • コンテキストメニュー:アプリケーションを右クリックすると、このオプションが表示されます。

上記オプションのいずれかを使用して削除を選択します。削除確認ボックスが表示されます。操作を確認して続行するか中止します。

Multiple applications(複数アプリケーション)

このオプションはリボンバーにあります。アプリケーションを選択してから、削除を選択します。削除確認ボックスが表示されます。操作を確認して続行するか中止します。

NOTE:

エラーが発生した場合は、エラーメッセージが表示されます。CSVでダウンロードオプションを使用してメッセージを表示またはダウンロードできます。

アプリケーション詳細を表示する

このオプションは以下で利用可能です:

  • ケバブメニュー:各アプリケーションの隣にあるアイコンを選択します。
  • コンテキストメニュー:アプリケーションを右クリックするとこのオプションが表示されます。
  • クリック可能なリンク:名前列でアプリケーションを選択します。

上記オプションのいずれかを使用して表示を選択します。<アプリケーション名>ページが表示されます。

NOTE:

  • 編集ボタンを使用して、アプリケーションの詳細ページの以下のセクションを編集します:
    • ステータス
    • 構成
    • 認証
    • アクセス