リファイル操作
リファイルとはイベント主導のサービスです。 リファイル機能がコンテナまたはドキュメントでのデフォルトセキュリティまたはメタデータへの変更などイベントトリガーを検出すると、リファイルイベントが実行キューに並びます。これらのイベントは先入れ先出しのイベントキューを形成します。各リファイルイベントは次にキューに入っているイベントが開始する前に終了していなくてはなりません。リファイル機能は自動で各キューイングされたイベントの処理を継続します。
コンテナのセキュリティステータス、ドキュメントのデフォルトセキュリティ、または対象のメタデータリファイルフィールドの変更はリファイルイベントを発生させ、リファイルプロセスの開始点です。 リファイル機能は各サブフォルダを通して項目を下に向かう流れで処理し、すべてのサブフォルダで繰り返されます。たとえば、ワークスペースレベルでの変更はそのワークスペース内のすべての項目に影響を及ぼす場合があります。イベントがワークスペース内の子フォルダ内で発生した場合、子フォルダとそれに含まれる他のフォルダを含む項目のみが影響を受けます。この伝搬は絶対に上位コンテナには及びません。オペレーションはバックグラウンドで進行し、ユーザーにより気付かれません。ユーザーはアプリケーションの使用を続行できます。ただし、リファイルプロセスはこれらの変更をコンテナ階層全体に伝搬するために数分懸かる場合があります。
リファイルは状態を把握しないステートレスなオペレーションです。つまり、リファイルが情報を更新しようとしている時(セキュリティまたはメタデータのいずれかのために)、元の情報、または項目の状態が記録されません。 リファイルオペレーションが利用できる情報のみが考慮され、変更される情報は考慮されません。
リファイル機能には強固なエラーハンドリングがあります。リファイルイベントはネットワーク障害、サーバー不具合、またはアプリケーションのクラッシュなど、さまざまな理由により失敗する場合があります。リファイルが再開する時、障害が発生した時点から続行します。常にログファイルが維持され、システム管理者はログをレビューしてエラーの有無を見る、またはドキュメントに対して施行された更新について確認できます。